東京神宮着付けアカデミー20周年 8月/葉月

  • 志染庵店主のコラム

<東京神宮着付けアカデミー20周年>

キモノモードの専属着付け師を育成する事として始まった、「東京神宮着付アカデミー」。

「お客様により良い着付けのサービスを提供していきたい」を思いに、「他装専門」として着付け師を育成するアカデミーとして約20年前に開校致しました。

もうすぐ20年となりますが、成人式の前撮り撮影・成人式当日・卒業式や結婚式のご出席等で、キモノモードのおかかえの着付け師として幅広く活躍しております。

他装専門 着付け教室
他装専門 着付け教室

着付けは、奥が深く最近では国の試験まで出来ましたが、私が考えるのはお客様がいかに楽に綺麗に着て頂けるか、だと思います。

着付けは、教える方によって色々ありますので正解はありません。

出来上がりが綺麗で、お客様がご満足であればそれが正解の世界です。

出来上がりが綺麗というのは当たり前の話ではあるのですが、着る方が楽かどうかは人に寄って変わってきます。だから奥が深い技術になります。

新人の間に現場に入り、紐出しやお客様のご相対等の着付け師のお手伝いをしてもらい現場の忙しさ等も経験してもらっています。その経験を元にプロの着付け師になる夢を持ってもらい日々着付けに取り組んでもらっています。

過去、沢山の方を試験で拝見させて頂きましたが、本当にどれだけ着物を着付けるかで上手くなるのが着付けの技術なので、スポーツと一緒で鍛錬すれば結果が出る世界、練習される方はみるみる上手くなっていきます。

東京神宮着付けアカデミー
東京神宮着付けアカデミー

特に振袖は、一般の着物と違い帯結びの数が最近では増えてきていますので、着物を綺麗に着付けが出来る様になれば、帯結びの数を増やしていき着物と帯の雰囲気で帯結びを決めていきます。因みに当アカデミーではすべて使う事は無いですが、現在の帯結びに対応できるように、帯結びは100種類を用意して練習をしております。

昔は、「ふくら雀」「文庫」「立て矢」と3つの帯結びでしたが、その基本の3つからのアレンジが着付け学院によって異なる所がまた楽しい所でもあります。見ていても職人技だと感心して着付け師さんに敬意を表しています。

他装着付け教室 東京・表参道
他装着付け教室 東京・表参道
振袖着付け教室
振袖着付け教室の様子

「お客様により良い着付けのサービスを提供していきたい」という思いから他装の技術を教えていますが、技術は絶対に必要な物です。しかし、技術以外大事な物があると思います。

それは、「気配り」です。いくら、プロと言われようが人間です。流石と思わせる技術は大事なのですが、着せる方は人間です。人間には感情があります。プロと言われても「気配り」が出来ない着付け師はプロではないのではないでしょうか?

僕は良く着付け師さんに、「着付けは接客」と言っています。振袖や着物を着るシーンというのは人生の節目で有る事がほとんどです。悲しみながら着物を着る事は喪服ぐらいです。

(最近では無くなりつつありますが)

最近では着付け師になられる方も少なくなりましたが、今年から二十歳の方が入校されて若い方が着物に興味を持ってもらえる事が嬉しい限りです。

日本に着物が有る限り、着付け師は欠かせません。

お客様にお喜び頂ける様な、心と技術を兼ねた着付け師をこれからも育成していく為、終わりの無い世界ですが精進していきたいと思います。

他装にご興味の方は、お気軽に1回無料体験をお申込み下さいませ。

アットホームで楽しく日々授業と練習をしております。

今後共、宜しくお願い致します。

 

 

キモノモード・志染庵 店主