訪問着レンタルについてのお話 3月/弥生
- 志染庵店主のコラム
~始めてレンタルする訪問着~
始めて訪問着をレンタルされる方は、何から選べば良いか分からないと言ったお声を良くお聞きします。
お客様に尋ねられるご質問は
①地色
②着物の柄
③帯合わせ
④小物合わせ
⑤TPO
この5つ位になりますかね。
とりあえず、この5つのご質問に答える形でご説明致します。
①地色
何色が似合うのかというご質問なのですが、こればかりはお当てして見ないと分からないですが、初心者の方でしたら、ピンク・ベージュ・若草色・水色等、薄目のお色が品良く見えますし、お肌を綺麗に見せてくれると思います。
白・黒・茶等、濃い目のお色は玄人っぽく見えますが、着こなすのが難しいので初心者の方はあまりお勧めしていません。(たまに例外もありますが)濃いお色の訪問着は、2枚目や3枚目にお作りになられる方が多いですね。
②着物の柄
柄に関しては、最近では柄の少なめの方が人気です。「付下げ訪問着」という種類がありまして、左肩の柄が左袖にかけて繋がっておらず、左肩にワンポイントの様な感じで入り、前身ごろの柄も、少な目、そして八掛(裏地)が別八掛になります。(作家物等例外はあります。)仰々しく無く、着用していけるシーンが多い事から非常に人気があります。
訪問着は、基本的には柄が多い感じになるので、着用シーンによっては仰々しくなりますからパーティーや授賞式等、人前に出られる時にお勧めしています。
ですので、特に初心者の方は、結婚式やお宮参り、七五三等になるので、柄が少な目の「付下げ訪問着」がお勧めですね。
③、④帯合わせ・小物合わせ
③帯合わせは、訪問着の地色に合わせる感じになるのは当然ですが、ごくまれに帯からコーディネイトして行く場合があります。帯を先に惚れ込んでしまうパターンですね。
でも、大体のお客様は訪問着から帯、小物になりますね。
帯は、箔の物や錦織、唐織等の西陣織の帯がほとんどです。
振袖の帯とは違い、金や銀の色でも少し落ち着いています。
「着物一枚帯3本」という着物の選びでの言葉が昔からありますので、帯を変えれば雰囲気が違う様に見えるという事ですね。品良くコーディネイトすれば間違いはないですので、色々と合わせて長く付き合える帯をコーディネイトした方が良いと思います。
④小物合わせは、帯締めと帯揚げがありますが、帯締めは非常に重要ですね。コーディネイトのアクセントになりますので、合わせ方の基本は、1、着物の地色に合わせる。2、着物の柄の挿し色に合わせる。3、帯の挿し色に合わせるこの3つが基本になります。
帯揚げは、ほとんど見えないですが、胸元にアクセントがくるので、帯締めと一緒の色にされるか、着物の地色に合わせておけば、初めの訪問着としては良いかと思われます。
⑤TPO
訪問着のTPOに関しては一番ご質問が多いです。
先程①でも書きました、「付下げ訪問着」という着物もありますので、どういうシーンで着用できるのかと疑問に思う方が多いかと思います。
訪問着・付下げ訪問着の着用シーンは、基本的にご親戚・ご友人の結婚式・お宮参り・七五三・入学式・パーティー・授与式等になりますので、ご自身が主役ではなく相手をお祝いするシーンになりますので、派手目なものよりは控えめな品の有る着物でのご着用をお勧めしております。パーティーや授与式等ご自身が主役の場合は、訪問着の様な華やかな着物でもよろしいかと思います。
一応、私の主観で書きましたが、本音を言えば個人差が非常にあります。一般論を書いた感じになります。ご参考になりましたでしょうか?
着物だからといって難しく考えず、極論をいえばご自身が楽しくなる着物を着て頂ければと思います。
弊社のホームページでレンタルがございますので、是非節目のシーンにご着用頂ければと思います。
https://kimono-mode.jp/c/formal
因みに、表参道キモノモードのウェブショップ内の訪問着レンタル商品を弊社店舗でご覧になりたいというご意見をかなり頂いております。大変嬉しい話なのですが、ホームページにある訪問着は、通常ご購入されると、セットで50万から100万位するたいへん高級な訪問着です。本格手描き友禅から総刺繍とレンタルでは考えられない訪問着になります。その訪問着を特別レンタル価格にてお貸ししています。少しでも着物を着る方を増やしたい気持ちで低価格にてご提供しております。
何卒、ネットのみでのご注文になりますのでご理解頂ければと思います。
宜しくお願い致します。
キモノモード・志染庵店主