振袖のコーディネイトのお話し① 4月/卯月

  • 志染庵店主のコラム

着物のコーディネイトは難しいとお客様をご相対させて頂いてよくお聞きします。

たしかに、お洋服とは違い難しいですよね。難しいというより普段見ない衣装なのでコーディネイトした事無いだけの話だと思います。不思議な物でお客様とお話しをして色々とコーディネイトしていくと、お客様も段々と分かって来られます。着物という先入観が邪魔をしているだけの事の様に感じます。

 

私もこの仕事を25年させて頂いて、色々なお客様を接客させていただく中で、初めの方は「柄合わせ」「色合わせ」等を中心に考えてコーディネイトしてきましたが、一番大事な事は、お客様に似合う事です。しかし、それが難しい。こちらが似合っていると思っても、お客様が気に入らなかったり、お客様が良いと思っても、こちらが腑に落ちなかったり、本当に正解が無い世界です。だから面白いんですけど。

お客様がご来店頂いた時は、お互い初めての顔合わせですので、お客様も慣れるまでお時間がかかる方もいらっしゃいます。私も本音をお話しするまで、時間はかかりますが、お互い本音をお話ししてからが、本当に面白くなってきますね。帯や小物のコーディネイトを「ああでもないこうでもない」などと言いながらコーディネイトを楽しむのが私も一番楽しい時間です。

お嬢様に似合う様にコーディネイトする事は、一番大事な事ですが、私の経験からコーディネイトの基本を取りあえず書いて行きたいと思います。ご参考までにご覧下さい。

 

「振袖 色」

振袖を決める順番としては、地色から選んで行く事が多いです。

現在はSNS等で振袖の画像を参考にするコーディネイトが多く見られる時代になっていますので、お嬢様ご本人が着てみたい色から入る方が宜しいかと思います。

着てみたい色と着てみた感じが違う場合がございますので、必ずご試着して頂く事をお勧めします。コーディネイトをさせて頂く私達も着て頂かないと分からないので、必ずご試着していただくことをお勧めしております。

大体のお嬢様が好きなお色がお似合いになります。何が似合うのか分からないというお嬢様にはスタッフがご提案していきますので、お嬢様が気に入る一着を見つけてください。

パーソナルカラーで判断する事もあると聞きますが、なかなか教科書通りに行かないのが振袖選びです。振袖の色はお洋服には無いお色なので何度も言いますが、ご試着して頂く事をお勧めしております。

振袖 赤
振袖 赤
振袖 ピンク
振袖 ピンク
振袖 紫色
振袖 紫色

「振袖 柄」

現在の振袖の柄は、花柄・吉祥文様・風景画という感じで決まっています。

柄の種類よりも、柄のデザインのバランスを見て頂いた方が宜しいかと思います。

「柄を敷き詰めている」「地空きが多い」「柄が大きい」「柄が細かい」と色々ありますが、柄の配置がお好きな物を選んでみて下さい。

振袖 白
柄が大きく少ない 振袖 白
振袖 黒
総柄の振袖 黒
振袖 グレー
地色の目立つ 振袖 グレー

「帯」

帯は、コーディネイトで一番重要なアイテムです。脇役の様で主役それが帯です。

帯の雰囲気で振袖全体の印象が非常に変わります。

選び方としては、柄で合わせるか色で合わせるかですが、最近の帯は、振袖に合わせやすい柄になっているので、あまり気にする事も無いかと思います。

そして「春夏秋冬」四季を問わず振袖はご着用出来ますので、帯の柄も合わせやすい様になっています。

たまに、個性の強い振袖がありますが、その場合は「吉祥文様」という柄の区分があり、例えば「七宝」・「華紋」・「菱」等、季節感を問わない柄で合わせるとバランスが良くコーディネイト出来るかと思います。

 

「小物」

振袖の主な小物で言うと、帯締め・帯揚げ・重ね衿・お草履バックです。

ここ数年では、刺繍衿も必須のアイテム。

この小物の、色や形の決め方はお好みにもなりますが、今では帯締めに飾りの付いた物が多いですね。確かに、飾り付きに関しては可愛い物がたくさん作られていますが、古典や手描きの振袖は職人が作る組紐だけでも雰囲気良く合わせられます。逆に飾りが不要な物も振袖によってはあると思います。

小物の色合わせは、振袖・帯の色から考えて色を足していきます。大体は、帯締めの色は振袖の柄の挿し色から取る事が多いですが、振袖の地色の補色や、反対色等お嬢様のお顔映りありきで考えます。

振袖の色合わせだけなら、楽なのですがお嬢様の雰囲気に合わせるのが一苦労ですね。

しかし、振袖の小物合わせは幾通りもあるので難しいですが、楽しくコーディネイトして頂きたいと思います。

振袖 緑
レトロ柄の振袖 緑色
振袖 水色
伝統古典柄「貝桶」柄の振袖 水色
振袖 茶色
古典柄振袖 茶色

以上、文章だと分かりづらいですかね。又、コーディネイトの話の次回は、お写真付きでお話し出来ればと思います。

長い文章お付き合いありがとうございました。

 

キモノモード 志染庵 店主