振袖の色「水色」
【振袖の特徴】
手描き友禅ならではの職人が染めた品の良い水色の地色。手染めだからこそここまで品の良い水色を染め上げられるのだと思います。何とも言えない綺麗な水色です。
柄は、「貝桶」と「流水」を主に描き、「貝桶」の中に色々な柄で愛らしさを表現しています。
「貝桶」の柄は、「夫婦円満」や「良い人と巡り合える」と言う意味がある「貝合わせ」の貝を入れる箱になります。非常に縁起の良い柄です。
「流水」の柄の意味は、流れる水は常に清らかである事そして、流れる水は留まる事が無く一瞬で消えてしまう事から、苦難や災難を消し去るという意味があります。
どちらの柄も、「吉祥文様」の種類になります。
水色の地色に柄の雰囲気が非常に合っていて、古典柄ではありますが、どこか斬新なデザインの様な感じもします。
斬新なのですが、柄の配置や大きさ、「貝桶」の柄の中に描かれているお花が品の良い演出をしているせいか、愛らしい振袖のイメージになっています。
なかなか「貝桶」だけの柄でバランス良く図案を描くのは非常に難しい事だと思います。
水色は、振袖の色の中では落ち着いた色の部類に入りますし、選ばれる方も少ないですが、成人式後も末永くご着用出来ますので、ご卒業の袴の着物としても、ご親戚やご友人の結婚式のお呼ばれにもお召し頂けますので、ご結婚されるまでご愛用頂ける振袖です。
【お勧めのコーディネート】
品良い地色の振袖なので、あまり個性の強い帯だと振袖の雰囲気が壊れてしまうので、無難な感じでのコーディネイトをお勧め致します。
帯の色でお勧めなのは、あまり強く無い金地や銀地の帯で箔の帯がお勧めです。
柄は大き目の柄がお勧めです。細かい柄の帯ですと訪問着の様なコーディネイトになってしまいがちですので、写真にありますコーディネイトの様に大き目の柄の方が振袖らしい華やかさを演出出来るかと思います。
帯締めや帯揚げも、しっかりした色例えば「赤」「濃い緑」等はあまり使用しない方が宜しいかと思います。全体の雰囲気を優しいかんじで仕上げるのであれば中間色の「ピンク」「ヒワ色(緑色)」「水色」等優しい雰囲気で仕上げた方が綺麗です。
全体の雰囲気を大事にコーディネイトすれば、間違い無いかと思います。