【振袖の特徴】
白地の染めに、緑色の笹の色が綺麗に映えている振袖。
写真では分かりにくいですが「雪笹」の振袖は、生地に特長があります。
振袖は、大半が綸子(りんず)の生地を使用しますが、「雪笹」の振袖は「古代縮緬(こだいちりめん)」という生地を使用しております。
綸子よりも地厚でどっしりとした生地になります。
「古代縮緬」を染める事により、白色の雰囲気が深く落ち着いた雰囲気とお洒落感が出てきます。
私自身はこの生地が非常に好きな生地です。人と違う個性があり良い感じなので。
柄に特長がある振袖には、非常に相性が良いです。
柄は、見ての通り「笹」のグリーンの色が非常に綺麗に映えていて、白地の綺麗さを引き立てている様に思います。
「笹」の柄を全面に描いている柄は珍しいですよね。そして、縦の柄なのでお背が高くスラッとした感じになるので女性には嬉しい限りかと。
「笹」の季節は冬の季節感を出しますので、冬から春にかけての柄になりますが、意味としては、笹は積雪に耐える事から、強い精神という意味があります。
振袖に描く事で将来大人になるのに強い精神力を持って生きていって欲しいという意味なのでしょう。
話は戻り、季節感については冬から春しか着用出来ないと思いきや、良く見ると「雪輪」の柄の中に色々な四季折々の柄が描かれていますので、「笹」のみだと強いイメージがありますが、「雪輪」にある四季折々のお花のお蔭で季節関係なくお召し頂けます。
最近、こういう大胆かつ個性的な手描きの振袖が減っていますので、一度ご試着して頂くと楽しくなるかもしれませんね。
古典柄でも無難な古典柄ではなく、こういった染屋の個性満載の古典柄の手描き友禅も一度ご覧頂いて着物を楽しんで欲しいと思います。

【お勧めのコーディネート】
振袖に個性があるので、帯は控えめにコーディネイトしました。
金地でも少し大人しい雰囲気の帯で合わせています。
こういう個性的な振袖は、帯も個性的な柄でコーディネイトすると喧嘩してしまう恐れがありますし、「派手」としか印象に残らない感じになってしまうので、振袖に個性があるのでなるべく振袖を生かす様に心掛けています。
銀色系の帯も柄によっては、コーディネイト出来るかと思いますが落ち着き過ぎる場合があるので注意です。
白色系だと同色コーディネイトにはなりますが、あまりお勧めしないですかね。
小物に関しては、振袖の挿し色をベースにお嬢様の雰囲気に合う色でコーディネイトしていくとよろしいかと思います。
難しい振袖ですが、全て出来上がると感動ものです。是非楽しんで下さい。

【白い振袖に合う帯】【白い振袖コーディネート】